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​建築模型の作り方ブログ

スタディ模型、白模型、カラー模型など

ブラボーワンで製作してきた模型が完成するまでの

過程をご紹介しています。

製作の手順、作り方のコツなど実際に作っていく

上でのヒントがいっぱいです。

S社様 遺跡発掘ディオラマ模型の製作 5

遺跡発掘ディオラマ模型完成しました 遺跡発掘ディオラマ模型も大詰めになってきました。 ディオラマのアクリルの立ち上がり部分に、化粧としてダイノックシートを貼ります。 大きめに切りだしておいて、はみ出した部分は後でカッターで切り落とします。 貼り終わったら、この後の作業の汚れからダイノックシートを守るため、全体にマスキングテープを貼って保護しておきます。 さあ、それでは地面を作っていきます。 私は地面の表現には本物の土を使っています。 細かな粒子にするために茶こしで土を撒き、水で溶いた木工ボンドを霧吹きで吹きかけて固定します。 地面には凹凸がつけてありますが、土を撒いたままだと立体感が薄れてしまいます。 立体感を強調するため、エアブラシで影を付けてやります。 別に作っておいたこまごまとした小道具を、ベースに接着していきます。 フィギュアを地面に接着する時は、完成後はずれないように、足の裏やひざ等に真鍮線を埋め込み、 地面に差し込んで接着します。 こうして弥生時代ディオラマ模型が完成しました。 ここからは人物ごとにアップでご覧いただきます。 この人は、竪穴式住居の柱の跡に釘で印をつけています。 奥の人は、その印を基に穴を掘っています。 この人は、出土品と土を選り分けています。 この人は、掘った土をベルトコンベアに載せています。 これはトータルステーションという測量機材です。 三脚はドイツ軍の砲隊鏡の物をを流用して、トータルステーション本体はプラバン細工です。 奥のケースは、実はドイツ軍の手榴弾ケースを黄色く塗ったものです。 今回のディオラマの中で一番気に入っているのが、この一輪車で

S社様 遺跡発掘ディオラマ模型の製作 4

小道具を作りましょう このディオラマでは発掘作業のための道具をたくさん自作しなければなりません。 まずは「ネコ」と呼ばれる一輪車を作ってみます。 本体はヒートプレスで作るので、そのための型を作ります。 1ミリのプラバンを6枚ほど貼り合わせ、カットするラインを引きます。 ラインに沿って削り、台形状のものを作ります。 さらに角をヤスって丸みをつけます。 0.5ミリのプラバンをローソクで熱し、型に押し当てます。 この時、台形に切り抜いたプラバンを丸いテンプレートに両面テープで貼り付けたかぶせ型を作り、熱したプラバンをできるだけ型に密着させます。 現物合わせで真鍮線を曲げて、フレームを作ります。 グリップはマスキングテープを巻きつけて作ります。 本体に接着したら、それらしくなってきました。 車輪は、壊れた飛行機のプラモデルのものです。 色を塗って汚し塗装をしたら、ほーら本物みたいになりました。 発掘現場では土を運ぶため、大量のプラスチック製の箕(み)が使われています。 これも型を作りプラバンのヒートプレスで作ります。 左から、型、ヒートプレスしたもの、周りをカットして成形したものです。 箕を作業員に持たせようとしたら、うまく持ってくれなかったので、手首を一度切り落とし角度を変えて接着し直しました。 クライアントから特に指示はなかったのですが、現場写真を見ると三角コーンもたくさん見られたので作ってみました。 たまたま1/35のプラモデルで三角コーンがあったので、ヘルメットと同じ要領で複製しました。 白い棒は、硬化後抜きやすくするための持ち手です。 これで発掘作業用の道具がそろいました。

S社様 遺跡発掘ディオラマ模型の製作 3

作業員のフィギュアを作ります このディオラマには8人の遺跡発掘作業員が登場します。 これらは全てプラモデルの兵隊フィギュアを改造して作ります。 私は小学生の頃からのミリタリー模型ファンで、買ったものの作っていないプラモデルが500個以上たまっています。これはそのほんの一部です。 作業員一人一人の役割とポーズは全てクライアントから指示されているので、ストックの中から指定されたポーズに近いものを選んで使用します。 欲しいポーズが無い場合は、別々のキットの上半身と下半身を組み合わせて作ります。 作業着と軍服は形状が似ているものが多いので、生かせる部分は生かし、違う部分を改造していきます。 このフィギュアはブーツを履いていなかったので、ひざから下をカットして、別のフィギュアのブーツを接着します。右足をカットする時切りすぎて少し短くなってしまったので、ブーツと足の間にプラバンを1枚かましてあります。 また、上着の裾の形状が違うので削り落とし、タミヤのエポキシパテを盛りつけます。 エポキシパテの表面はベタベタしていて指にくっつきますが、指に水を付ければくっつくことなく作業できます。 デザインナイフやスパチュラ、爪楊枝などを使って服のディテールを付けていきます。 頭部をカットして、レジン製のアジア人のヘッドに交換し、襟とズボン両サイドのポケット、右足の裾をエポキシパテで造形します。 腕は別のキットから持ってきて、手首だけまた別のキットから持って来たりしています。 出来上がりの雰囲気を見るために、試作した地面の上に置いてみました。 奥にいるのは弥生人のフィギュアです。 同じ加工を施し、8人分の

S社様 遺跡発掘ディオラマ模型の製作 2

たかがヘルメット、されどヘルメット 順番が前後してしまいますが、実はこのディオラマ製作、最初にやった作業はヘルメットの製作でした。クライアントから提供していただいた資料写真を基に作ります。 作業員が被っているヘルメットは普通の黄色いヘルメットではなく、アメリカの労働者がかぶっているような形状のヘルメットです。作業員の人形は1/35の兵隊フィギュアから作るのですが、このヘルメットは自作しなくてはなりません。しかも、8人分。 かなり手間がかかりそうなので、これから始めることにしました。 まったくゼロから作るのは大変なので、1/35のアメリカ軍のM1ヘルメットから改造します。 まずはドラゴン社のヘルメットをプラモデルのランナーに接着して、作業用の持ち手とします。 ヘルメットの頭頂部から側面にかけて段があるので、これを再現します。 0.5ミリのプラバンをローソクで熱して、柔らかくなったところで真上からヘルメットに押し付けます。 この時プラバンの裾が広がってしまうので、丸いテンプレートを使ってなるべく元のヘルメットに密着するようにします。 資料写真をよく見ながら段になるラインをシャープペンシルで書き込み、リューターで削り、小口をヤスリできれいに整えます。 それをヘルメットに接着して、さらに額の部分にもう1枚0.5ミリのプラバンを貼って厚みを増やします。 額の部分は少し角ばるように、また両側面は滑らかにつながるようにヤスリで形を整えます。 エポキシパテをヘルメットの下部に少し盛り付け、爪楊枝でひさしを形作ります。 ここまで作って人形の顔のあてがうと、どうも少し大きいような気がしました。 同

S社様 遺跡発掘ディオラマ模型の製作 1

遺跡発掘ディオラマってどういうもの? 今回は遺跡発掘ディオラマの制作過程をご紹介します。 遺跡の発掘を業務としている会社が、展示会などで自社の業務を説明するための模型です。 以前ご紹介した弥生時代ディオラマ模型と同じ場所を、何千年後の現代の人間が発掘している様子を表現したもので、二つ並べて一つの完成品になります。 基本となる地形は弥生時代のものと、現代のものと同じものを同時に二つ作っています。 5ミリのスチレンボードで80センチ×60センチの箱を二つ作り、その上に1ミリのスチレンペーパーを重ねて貼っていき土台となる地形を作ります。 地形の周りには2ミリのアクリル板を貼ります。 直線のカットはPカッターで何本か筋を入れ、力を入れてパキンと折ります。 曲線部分はリューターで削っていきます。 展示台本体への接着はスチのりで行いますが、四隅のアクリル板どうしの接着は、専用の接着剤を使います。 このアクリル板の上にダイノックシートで化粧貼りをします。 スチレンペーパーで作った地形の上に「ふわらいとプライム」という粘土を盛りつけていきます。 この粘土は軽くてキメが細かく、芯材によく食いついてくれます。 また水を塗ってこすってやると表面がスベスベになります。 こうして同じ地形が二つ完成しました。 一方は弥生時代の村の情景になり、もう一方は現代の発掘現場になります。

森住建様 T邸の製作 2

カラー模型内部の作り方 壁パーツが出来たところで、床パーツに接着していきます。 この建物は北面の壁に沿ってトイレ、畳コーナー、坪庭、階段、バスルームが一列に並んでいる構造なので、まず手間のかかるここから始めます。 階段や押し入れの棚、坪庭の植栽などは、壁をすべて取り付けてしまうと指が入らなくなってしまうので、この時点で取り付けてしまいます。 次に隣接する洗面所、キッチンの棚、玄関を組み立て、最後に正面の壁を接着します。 2階を組む時は、階段の開口部分から始めます。 どうしても1階の階段とズレが出やすいので、うまくつながるように微調整しながら組んでいきます。 また、組んでいる途中に出来上がった1階に何度も乗せて、1階の壁とのつながりにズレや隙間ができないよう注意しながら2階の壁を組んでいきます。 玄関ドアや勝手口のドアは、メーカーのサイトに載っている画像を縮小印刷して、1ミリのスチレンボードに貼り付けて作ります。 ガルバリウム鋼板の屋根は、黒い画用紙を貼ったスチレンボードで作ります。 リブは裏に両面テープを貼った画用紙を細長く切り出し、等間隔に貼り付け、はみ出た部分を後でカットします。 太陽光パネルもメーカーのサイトの画像を使います。 光沢紙に印刷してスチレンボードに貼った上から、塩ビ板をかぶせて透明感を出します。 5ミリのスチレンボードで作った展示台の上面全体に両面テープを貼り、コンクリートの部分はグレーの色画用紙を貼ります。 芝生は鉄道模型用のカラーパウダーを撒きます。 木を植え、ミニカーを置いたら完成です。 立面図を見ただけでは分かりづらい建物の立体的な形が、模型なら一目瞭

森住建様 T邸の製作 1

1/50住宅カラー模型の作り方 今回は、カラーの住宅模型の完成までをご紹介します。 まず、1階の床から作ります。 メーカーのサイトからダウンロードした床材の画像を印刷したものを、3ミリのスチレンボードにスプレーのり77で貼り付けます。 その上から1階平面図を、スプレーのり55で貼り付け、壁のラインに沿ってカッターで切り抜きます。 スプレーのり55は粘着力が弱いので、カットした後図面だけはがすことができます。 畳部分は一段高くして、バス、トイレの床はそれぞれ指示どうりの色の紙を上から貼っておきます。 また、スチレンボードを2枚重ねて玄関ポーチを作り、床パーツに接着しておきます。 建物の壁も、同じようにサイディングなどの素材を印刷した紙を貼ったスチレンボードで作ります。 図面をよく見て壁面の一部が飛び出していたり、逆にベランダ部分が奥まっていたりしているところを頭の中できちんと立体的にイメージして、図面に隠れているラインを読み取って赤ペンで書き入れておきます。 その赤ペンのラインでカットしていきます。 慣れないうちはこの読み取るという作業が難しく、ラインを間違えたり見落としたりしがちです。 壁面パーツを全て切り出したら、ちゃんと形になるか仮組みして確認します。 いくらライン通り切ったつもりでも、どうしても誤差は出てくるものなので、この時点で少しずつ削ったりしてパーツの接合部に隙間が出ないようにします。 隙間無く収まることを確認したら、表面に貼ってある図面をはがします。 窓は塩ビ板にマスキングテープを貼り、窓枠部分を切り抜き、カラースプレーで塗装して作ります。 壁面を組み上げてから窓

S社様 弥生時代ディオラマ模型の製作 7

完成!1/35弥生時代ワールド 完成した弥生時代ディオラマ模型をご紹介します。 私は、模型はなるべく外で撮影するようにしています。 太陽光で撮影した方が、よりリアルに見えるからです。 稲刈りをする男性です。 もともとの人形は坊主頭だったので、エポキシパテで髪とヒゲを造形しました。 こちらの男性が髪は長めにして、鉢巻をさせてみました。 この頃の稲刈りは稲を根から刈るのではなく、穂先だけを刈り取っていました。 壺を運ぶ女性と、犬と戯れる少年です。 バックに人工物が写り込まない撮影場所を探すのに苦労しました。 この男性が右手に持っている黒い物は石包丁といって、磨製石器の一種で稲の穂を刈り取る道具です。 水路に空と雲が写り込んで、のどかな風景が広がっています。 これがディオラマの全景です。 ベースサイズは80センチ×60センチで、私がこれまでに作ったものの中では一番大きなものになりました。

S社様 弥生時代ディオラマ模型の製作 6

1/35の地面の作り方 建物が出来たところで地面を製作していきます。 スチレンペーパーと樹脂粘土で作った地形に、本物の土を茶こしで振りかけて、水に溶いた木工ボンドを霧吹きで吹きかけて固定します。 水路の部分は濃い土色で塗装しておきます。 次に雑草を表現します。 草といえば緑色と思いがちですが、夏の盛りでも根元には必ず枯草が存在します。 緑色だけで表現してはどこか作り物めいてしまいます。 そこで、まず本物の枯草を細かく砕いたものを茶こしで撒き、やはり水溶き木工ボンドで固定します。 その上から鉄道模型用のシーナリースポンジを撒きます。 一気にそれらしくなってきました。 人の歩くところは草を少なめに、人が歩かないところは多めにと変化をつけてやります。 田んぼの稲を作ります。 これも材料を何にするか悩みましたが、地面ばかり見ながらあちこち探した結果、小さな穂の付いた雑草を発見、これを稲の穂に見立てることにして、茎は近所のお宅でいただいた涸れた芝生を着色して使うことにしました。 左が穂の材料、右が茎の材料、まん中が稲一株分です。 田んぼに目打ちで穴をあけ、一株一株木工ボンドを塗って植えていきます。 これが気の遠くなるような作業です。 朝から晩までやって、丸3日かかりました。 水路の水辺に生えている水草も、涸れた芝生ですが、稲と色合いは変えておきます。 近所のJAでカスミソウより小さな花を見つけたので、ドライフラワーにして植えてみました。 これで植物の表現は終了です。 あとは水路の水です。 水はクリスタルレジンという固まると透明になるレジン樹脂を流しました。 これは主剤に硬化剤を混ぜると固

S社様 弥生時代ディオラマ模型の製作 5

1/35の高床式倉庫の作り方 続きまして、高床式倉庫を作ります。 材料はホームセンターで買ってきたヒノキの工作材とバルサ材です。 図面などは特に無いので、登呂遺跡で撮ってきた写真を参考に構造を推測しながら現物合わせで作っていきます。 材料のヒノキ材は機械加工されていて、そのままでは表面がスベスベなので、リューターで表面を荒らして手で加工したような雰囲気を演出しておきます。 まず床の基本となる材を井桁に組んで、その上に床板を貼っていきます。 さらに、その上にヒノキ材で壁を立ち上げていきます。 壁材の両端は一部切欠いて、校倉造のように組んでいきます。 扉の開閉の構造は実物を見てもよくわからなかったので、閉じた状態で接着固定しました。 三角の小屋部分を立ち上げ、塗装に入ります。 風雨にさらされた木材は灰色っぽくなるので、アクリルガッシュのセピアとニュートラルグレーの混色で塗装します。 さらに汚れやシミを描き加え、塗装が終わりました。 塗装前の状態と比べると、一気にリアルになりましたね。 竪穴式住居と同じ材料で屋根を葺きます。 下から放射状に接着していき、けらばと軒のラインは後でカットして整えます。 この高床式倉庫は8本の柱で支えられていますが、柱の上部にはネズミ返しが付いています。 これによって穀物を狙ったネズミが侵入できないようになっているわけです。 高床式倉庫の完成です。 10センチ程度の模型ですが、写真で見るとまるで本物のように見えます。

S社様 弥生時代ディオラマ模型の製作 4

竪穴式住居の屋根を葺こう ずいぶん間が空いてしまいました。 ブログの更新は、本来夜の空いた時間にやればいいのですが、私は一度仕事が入ると寝る直前まで仕事をしてしまうので、仕事が一段落しないと更新ができません。(笑) ようやく時間が出来たので、弥生時代ディオラマの続きをご紹介します。 室内の小物を配置したところで、柱を立てます。 近所で拾ってきた木の枝をカットして、スチのりで接着、さらに糸で縛りました。 登呂遺跡の復元された竪穴式住居では、日本家屋の囲炉裏の上に吊ってある火棚があったので、 それも小枝で再現しておきます。 火棚は食料を置いて燻製を作り、火の粉から屋根を守り、暖かい空気を滞留させるといったさまざまな機能があります。 ただし、上に物を置くとせっかく作った室内が見にくくなるので、何も置きません。 次に屋根の基本となる柱を三角形になるように組み、間を埋めるように細い柱を配置していきます。 ここまで組んで気が付いたのですが、この形って藁ぶき屋根の古民家の屋根と同じですね。 古代、穴を掘って屋根をかぶせただけの建物が、やがて壁を立ち上げ屋根を載せるように発展していったことが、模型を作ることで実感できました。 今回の模型で一番悩んだのが、屋根の材料を何にするかでした。 花屋やホームセンターで何か使えるものは無いかといろいろ探しましたが、どれも今一つでした。 登呂遺跡の取材の帰りに立ち寄った静岡のおしゃれな雑貨店で、1本100円の刷毛を見つけました。 細さといい、質感といい、ちょうどピッタリだったので助かりました。何より安いし。(笑) これを適当な長さでカットして根元を糸で縛り、

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