遺跡発掘ディオラマってどういうもの?
今回は遺跡発掘ディオラマの制作過程をご紹介します。
遺跡の発掘を業務としている会社が、展示会などで自社の業務を説明するための模型です。
以前ご紹介した弥生時代ディオラマ模型と同じ場所を、何千年後の現代の人間が発掘している様子を表現したもので、二つ並べて一つの完成品になります。
基本となる地形は弥生時代のものと、現代のものと同じものを同時に二つ作っています。
5ミリのスチレンボードで80センチ×60センチの箱を二つ作り、その上に1ミリのスチレンペーパーを重ねて貼っていき土台となる地形を作ります。
地形の周りには2ミリのアクリル板を貼ります。
直線のカットはPカッターで何本か筋を入れ、力を入れてパキンと折ります。
曲線部分はリューターで削っていきます。
展示台本体への接着はスチのりで行いますが、四隅のアクリル板どうしの接着は、専用の接着剤を使います。
このアクリル板の上にダイノックシートで化粧貼りをします。
スチレンペーパーで作った地形の上に「ふわらいとプライム」という粘土を盛りつけていきます。
この粘土は軽くてキメが細かく、芯材によく食いついてくれます。
また水を塗ってこすってやると表面がスベスベになります。
こうして同じ地形が二つ完成しました。
一方は弥生時代の村の情景になり、もう一方は現代の発掘現場になります。