ようやく完成
完成写真をお見せすると言ってから、だいぶんたってしまいました。
ようやくご披露いたします。
スケールは1/35。
模型寸法で29センチ角くらいの大きさです。
このスケールは、赤い外階段のプラモデルが1/35だったので、これを使用することで、自動的に1/35になりました。
実際の建物は細長い敷地で、左奥の方に居住部分があるのですが、そこは省略して店舗部分だけを製作してあります。
こうしてみるとストライプの日除けは単純な形状に見えますが、実は左右で出巾が違うので、作るのはとても難しかったです。
ビールケースを利用した台や、サッシに貼られたポスターなど、出来るだけ実物に忠実に再現しました。
ビールケースや会計カウンターの内側を、うっすら汚して使用感を出しています。
店内を上から見るととてもカラフルで、作っていて楽しかったです。
商品棚の上に段ボール箱が雑然と積まれていて、昔ながらの八百屋さんの雰囲気が出ています。
レジスターは、ネットで見つけたペーパークラフト。
レジ台は、使い込んで表面の塗装がすり減った様子を再現してあります。
入り口脇の買い物かごは、自作のペーパークラフト。
生花は、ドライフラワーに着色したものです。
グリコのショウケースに入っているのはプッチンプリンではなく、実は袋に入ったお米です。なので、新米入荷というのぼり旗が立っているのでした。
ショウケースに並んだ食品や野菜は、印刷した写真をスチレンボードに貼ったものなので、
形状としては平たい箱状のものですが、パッと見た感じ、実物のように見えます。
紙粘土で1個1個作っていたら、こうはいかなかったでしょう。
手前に並んだお総菜は、1ミリのスチレンボードに写真を貼って切り出したものです。
実際の建物ではこの壁の奥に調理場があって、そこで魚を捌いているようですが、今回の模型ではそこは省略しています。
右側の棚の背に網状の部分がありますが、ここはプラモデルの改造用にストックしておいた真鍮メッシュです。
いただいた資料写真では、特にこの棚の周辺に段ボール箱がいっぱい積んであったので、これも忠実に再現します。
棚の中心に縁起物の熊手が飾ってあったので、これも再現しておきました。
この模型を製作していた頃は、まだストリートビューでこの建物を確認できたのですが、今ストリートビューで見たところ、すでに取り壊され、ドラッグストアになっていました。
長年商売をしてきた愛着のあるお店を、せめて模型で残しておきたいというクライアント様の思いに、少しでもお応えできたなら本望です。
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