小道具を作りましょう
このディオラマでは発掘作業のための道具をたくさん自作しなければなりません。
まずは「ネコ」と呼ばれる一輪車を作ってみます。
本体はヒートプレスで作るので、そのための型を作ります。
1ミリのプラバンを6枚ほど貼り合わせ、カットするラインを引きます。
ラインに沿って削り、台形状のものを作ります。
さらに角をヤスって丸みをつけます。
0.5ミリのプラバンをローソクで熱し、型に押し当てます。
この時、台形に切り抜いたプラバンを丸いテンプレートに両面テープで貼り付けたかぶせ型を作り、熱したプラバンをできるだけ型に密着させます。
現物合わせで真鍮線を曲げて、フレームを作ります。
グリップはマスキングテープを巻きつけて作ります。
本体に接着したら、それらしくなってきました。
車輪は、壊れた飛行機のプラモデルのものです。
色を塗って汚し塗装をしたら、ほーら本物みたいになりました。
発掘現場では土を運ぶため、大量のプラスチック製の箕(み)が使われています。
これも型を作りプラバンのヒートプレスで作ります。
左から、型、ヒートプレスしたもの、周りをカットして成形したものです。
箕を作業員に持たせようとしたら、うまく持ってくれなかったので、手首を一度切り落とし角度を変えて接着し直しました。
クライアントから特に指示はなかったのですが、現場写真を見ると三角コーンもたくさん見られたので作ってみました。
たまたま1/35のプラモデルで三角コーンがあったので、ヘルメットと同じ要領で複製しました。
白い棒は、硬化後抜きやすくするための持ち手です。
これで発掘作業用の道具がそろいました。
スコップやバケツ、木箱などはミリタリー模型用のアクセサリーパーツがそのまま流用できるものがいっぱいあって助かりました。
こういう小道具があることによって、発掘現場の雰囲気が高まります。