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執筆者の写真渡辺太至

建築模型 某商店の製作 5


壁を立ててみよう


だいぶん間が開いてしまいましたね。

某商店、製作の続きです。


床と壁

外壁はすでに作ってあるので、床を1㎜のスチレンボードで作ります。

床に貼ってあるクッションフロアは、なるべく実物に似た感じのものを画像検索で探して、画像加工ソフトで増やして印刷します。画像加工ソフトといっても特別なものではなく、どんなPCにも入っているペイントを使っています。

この床に、とりあえず2方向だけ壁パーツを接着します。

この時、垂直、直角に気をつけるようにします。



賞状と額

売り場と奥の調理場を隔てる壁の上には、賞状と写真の額が飾ってあったので、それらを再現します。これらも全て画像検索で探してきたものです。探すのも結構な手間ではありますが、インターネットがあるおかげでこういうものも作れるので、本当にインターネット様々です。



ショウケースの仮置き

ここに生鮮品とお肉のショウケースを置いて、開口部とのバランスを確認します。

実在の店舗では、このショウケースの前にプラスチックの醤油ケースに渡した板があり、その上に商品を陳列しているので、それを再現していきましょう。



ビールケースのプラモデル

今回のお仕事をお引き受けしたとき、この醤油ケースをどうしようか悩み、とにかく検索しまくったところ、アマゾンで見つけました!

1/32のビールケースのプラモデル!!

ビールケースと醤油ケースでは大きさが違いますが、構いません、これでいきましょう。

これはフジミのカーモデル用のアクセサリーですが、何十年も前の絶版商品なので、プレミアがついていて32個で4322円(送料込み)でした。

高っ!

元の定価は900円くらいのものなので、4倍以上ってブンドリだとは思いますが、仕方ありません。これが有るのと無いのでは精密感が段違いなので、買うしかありません。

余ったら、趣味のミリタリーモデルにも使えるし。(笑)



ビールケースのウェザリング

実物もプラモデルも素材は赤いプラスチックなので、そのままでも使えますが、そのままでは色が鮮やかすぎてオモチャっぽいので、ウェザリングを施します。

クレオスのMrウェザリングカラー、マルチブラックを全体に塗り、綿棒でささっと拭き取って、入隈に塗料が残るようにします。

これで使い込んだような雰囲気になりました。

本当なら側面にビールメーカーのロゴが入っているはずですが、筆で描くのはあまりに手間だし、白文字でデカールを自作するのは不可能なので、パスしました。



陳列棚

ビールケースを並べた上に1㎜のスチレンボードを渡し、野菜の入った箱を並べていきます。おお、それらしくなったじゃないですか。

隣にはお総菜のパックが並んだ箱を置きます。箱にも茶色のパステルでウェザリングを施しておきます。

段々賑やかになっていき、作っていて楽しいです。



床のウェザリング

こちらはかなり年季の入ったお店なので、写真を見ると、床の人が通る部分はクッションフロアがこすれて無くなり、地がむき出しになっていました。

それを再現するため、焦げ茶色のパステルをこすりつけて、縁を綿棒でぼかしてやります。

グレーの部分は、さらにこすれてコンクリートがむき出しになっている部分です。


他にもグリコのショウケースやのぼり旗、段ボール箱などを置いていくと、昭和のニオイのする八百屋さんが徐々に姿を現わしてきました。

では、今日はこの辺で。

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