グリコのショウケースを作ろう
壁面パーツが出来たところで、店内のショウケースや商品を作っていきます。
クライアント様から送られてきた店内の写真を元に、図面を描くのですが、写真からでは正確な寸法など拾えないので、正確な図面など描きようがありません。
何枚もの写真を見比べて、棚の配置やサイズを目分量で決めていきます。
今回のスケールは1/35なので、同スケールのフィギュアを図面上に置いて、通路の巾を決めたりしました。また、ショウケースの高さなどは近所のスーパーで高さを測らせてもらい、参考にしました。
こうして何度も描き直して、配置図が出来上がりました。
ショウケースの形状を自分の中で把握するため、配置図の大きさを元に、それぞれのショウケースの見取り図を描きます。
いちいち正確な四面図を描くこともないので、ざっとした形状と縦横高さの寸法だけ書き込んだメモ程度の物です。
このお店にはグリコのショウケースが2台あり、それぞれ豆腐とお米のケースとして使用していました。まずはこれを作ってみましょう。
他のショウケースの寸法は目分量で作るしかありませんが、グリコのショウケースだけはネットで調べると正確な寸法が分りました。すごいね、インターネットって。
1/35換算で16ミリ×16ミリ×52ミリでした。
これを基準に隣り合ったショウケースの高さを決め、さらにその隣のショウケースというようにサイズを決めていきました。
1ミリと3ミリのスチレンボードを16ミリ角に切り出し、塩ビ板を四角い筒状に曲げたものに接着してやります。塩ビ板は細かな傷が付かないように、また、作図しやすいように、私は袋から出したらすぐに、両面にマスキングテープを貼って使用しています。
ケースの中に入れるお米の袋を作ります。
スチレンボードの紙を剥がして角を削った物を、封筒のクラフト紙で包みます。
本当は表面に文字が印刷してあるはずですが、まあ、そこは省略しましょう。
ケース本体に描かれているグリコのロゴなどは、ネットで実物の画像を探し、それぞれ1/35に縮小して印刷します。左側の緑の丸はCADで描いたもの、隣の青い物は豆腐のパッケージを上から見た物です。
これを切り抜き、本体に貼ります。
ショウケース本体の枠は、メタル感を出すために、アルミテープを貼ります。アルミテープはダイソーで買った物で、1本あれば一生使えるほどです。
はい、出来ました。
おなじみグリコ特選ショップのショウケースの完成です。
私の実家は菓子屋で、子供の頃、このケースに入っていたプッチンプリンや健康ヨーグルトを食べるのが楽しみでした。店の商品なので、そうそうしょっちゅうは貰えませんでしたが。なんだか懐かしいです。
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