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  • 執筆者の写真渡辺太至

建築模型 某公共施設白模型の製作 3

えー、前回この写真を載せるのを忘れていました。

敷地を含む展示台の全景です。


公共施設模型 展示台

サイズはA2、結構大きいです。

いつもは建物と敷地は別に作り最後に合体させていますが、地下駐車場からの階段やスロープとの位置の兼ね合いから、展示台を先に作ってしまい、実際の建築と同じようにその上に建物を建てていくことにしました。ここまで作るのも結構な手間です。


木育広場

で、今日の本題、木育広場という筒状のスペースの製作です。

図面を見ただけではそれぞれの部分の高さや位置関係が分りづらく、自分の中で整理するために、検討用のサンプルを作ってみました。

写真では分りづらいですが、円筒の上端の高さは水平ではなく、向かって左側が少し低くなっています。この形状をスチレンボードでどうやって作るか悩みました。


木育広場 壁パーツ

まずは円筒形を作ってみましょう。

スチレンボードには目があり、曲がりやすい方向と曲がりにくい方向があります。

両面に貼られた紙の片方を剥がし、手で曲げてみるとどちらが曲がりやすいか分ります。

曲がりやすい方向に丸いものをこすりつけ、曲げ癖を付けて筒状にします。


木育広場 壁パーツ

平面図に載せて現物合わせで直径を決め、マスキングテープで仮止めします。

上端のカットラインを決めるため、筒状パーツの一番高い点と一番低い点にシャープペンシルで印を付け、この2点を通るように糸をくるっと巻いて仮止めします。

そしてこの糸に沿ってシャープペンシルでカットラインを書き込んでやります。

このラインを計算で割り出すなんて、とても私には出来ません。

いろいろ考えて、この方法にたどり着きました。


開口部のマーキング

木育広場へ出入りする開口部が3カ所あるので、位置を決めます。

これも計算で出すより、すでに出来ている部分にパーツをあてがい、現物合わせでマーキングするほうが確実です。


壁パーツ カットライン

カットラインを書き込み、一旦マスキングテープを外して、この状態で不要部分を切り取ります。


壁パーツ

これがカットした状態です。

見てお分かりの通り、パーツの上辺は緩いカーブを描いています。

このラインを計算で出して作図するなんて、私には無理です。(笑)


切り口の成形

これを再び円筒形にして接着します。

ただこのままではフリーハンドで切った上辺のラインにブレがあるので、サンドペーパーで軽くヤスって、パイプを斜めにスパッと切ったような形に成形します。


木育広場 完成

これを本体に接着して、周りの壁を立てて木育広場が完成しました。

パッと見、そんなに難しそうには見えないかもしれませんが、この部分だけで半日以上かかってしまいました。

我ながら、良くやった、良くやった。

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