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  • 執筆者の写真渡辺太至

建築模型 某公共施設白模型の製作 2

それでは今日は、建物本体の製作に入っていきます。

この建物は子供向けの公共施設で、森をイメージした建物の中で、木のおもちゃをメインにして、小さな子供が楽しく遊べるよういろいろな工夫がされています。

中心となる木育スペースの床は、1段15センチの階段状に高低差がつけられています。

まずはこの床を作っていきます。


床面の切り出し

基準となる1階床面は、地面より4段上がった位置にあり、まずこれを作ります。

1段の高さは15センチ、1/150スケールなので1段1ミリとなります。

1ミリのスチレンボードを4段分切り出し、スプレーのりで貼り合わせていきます。


1階床面

これが基準となる1階床面です。

手前の階段状になっている方が正面入り口で、奥の階段状の部分が裏面入り口です。

正面の細長い切り欠きは、車椅子用のスロープで、左の穴は地下駐車場からの階段スペースです。

この上に、さらに階段状の床を作っていきます。


木育スペース 床面パーツ

パッと見、同じような形のパーツが8枚ありますね。

でも微妙に形が違います。


木育スペース

これらを貼り合わせ、木工室の壁面を組み合わせるとこうなります。

この部分には、水の代わりに木のボールで満たされた円形の浅いプールが2カ所あります。

これをどうやって作るか、悩みました。

スチレンボードでは絶対無理!

何か他に材料はないか考えた末、これに行き着きました。


木玉プール 材料

タミヤのペイントマーカーとボールペンのキャップです。

部屋の中をさんざん探し回り、図面と照らし合わせてサイズの合う円形の物体をどうにか見つけることが出来ました。


木玉プール パーツ

キャップの先端を輪切りにして、白く塗装しました。


木玉プール パーツ

さらに階段状床パーツを切り出します。


木玉プール

これらを組み合わせて、木玉プールが出来ました。

初めて図面を見たとき、「これうまく出来るかなあ」と心配していた部分ですが、なんとか図面どおりの形になりました。

大手の模型会社なら、レーザーカッターで簡単に作れるパーツでしょうが、ハンドメイドでやっている私は、知恵を絞って工夫で乗り切るしかありません。

でも、そこが模型作りの楽しさでもあるのです。

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