さて、今回は戸建て住宅ではなく、ある公共施設の白模型の完成までをご紹介します。
これは数年前作った、初めての大型施設の模型です。
スケールは1/150。
いつもの戸建て住宅とは違い、建物内部の構造も複雑で、大きな地下駐車場があったりして作るのにかなり苦労しました。
それだけに完成したときの達成感もとても大きく、印象深い作品になりました。
敷地が広く、建物床面に高低差があるので、平面図を見てもどこからどこまでがつながった同一面なのか、大変分りづらいです。
なので、色鉛筆で着色してみました。
地面の高さがブルー、1階床面がベージュです。
中央上部にある小さな模型は、製作方法の検討のために作ったものです。
パイプ状の丸い部分を作るのが難しそうだったので、うまく出来るか試しに作ってみました。なんとか出来そうなので、これでいきます。
私は通常、建物から作るのですが、今回は敷地から作ることにしました。
地下駐車場からの階段を先に作っておかないと、建物本体との接合がやりにくくなると考えたからです。
まずは1ミリのスチレンボードを積層して、階段を作ります。
奥のパーツは敷地につながる階段とスロープです。
スチレンボードに紙を貼り、敷地を表現します。
クールグレーの部分が敷地で、ウォームグレーの部分が道路です。
細長い切り抜きは、地下駐車場の出入り口です。
駐車場への傾斜路は出口と入り口がそれぞれ2カ所、計4カ所あります。
周りの壁を先に接着し、傾斜路を差し込むように接着します。
敷地を裏から見たらこんな感じです。
傾斜路と階段、分りますでしょうか。
いつもは芝生はカラーパウダーで表現していますが、今回は芝生シートを使ってみました。
大きめに切った芝生シートをスチレンボードに貼り、裏側から不要部分をカットします。
それを必要な箇所に貼っていきます。
平面図を仮止めして、駐車場のラインの両端にディバイダで小さな穴を開け、穴と穴をシャーペンで結びラインのアタリをとります。
ラインは、両面テープを貼ったコピー紙の細切りです。
身障者駐車スペースのマークは、平面図に描かれていたマークをそのまま切り抜いて貼っています。
今回はここまで、次回、建物本体の製作に入ります。
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