今日は白模型の作り方をご紹介します。
新規のお客様で、岐阜市の株式会社ケイエスケイ様からのご依頼をいただきました平屋の建物です。
いやあ、斬新なデザインですね。
敷地が極端に細長く、両側に既存の建物があるため、このようなデザインになったようです。図面を見ただけで分りますが、屋根を作るのが難しそう。(^_^;)
まずは壁のパーツを作りましょう。
東西南北各面の図面を切り取り、3ミリのスチレンボードに貼ります。
この図面はあとで剥がすので、接着力の弱い3Mのスプレーのり55を使います。
貼って剥がせるとはいえ、どうしてもスチレンボードの表面に細かな糊の成分が残ってしまうので、あらかじめスチレンボードにベビーパウダーをはたいておくと、きれいに剥がすことが出来ます。
また、スチレンボードになるべくロスが出ないように、各パーツの配置をああでない、こうでないと、組み合わせをいろいろ考えるのも重要なことです。
あと、赤のボールペンで図面に東西南北の符号を振っておきます。これも大事。
パーツをバラバラに切り出すと、どれがどれだかわかんなくなっちゃうんですね、これが。
特に2階建ての分解模型なんかだとパーツが多いので、「北1F]、「南2F]などとパーツ名を書いておかないと絶対あとで困ります。
各パーツを切り出したら、先に作っておいた窓パーツを接着します。
窓パーツは窓パーツで作るのにコツがあるので、今度また詳しくご紹介します。
いつになるか分りませんが。(笑)
この工程で大事なのは、窓パーツを接着する直前まで図面を剥がさないことです。
せっかく図面にパーツ名を書いておいても、先に全部剥がしちゃうと、やっぱりどれがどれだかわかんなくなりますからね。
次は床パーツです。
壁パーツと同じように平面図をスチレンボードに貼ってから、カッターで切り出します。
この3枚を貼り合わせてひとつのパーツにします。
今回は、1階の床の高さは設計GLプラス565ミリなので、1/50だと11.3ミリになります。
四捨五入して11ミリ。
なので、3ミリ、4ミリ、4ミリのスチレンボードを貼り合わせて、11ミリの高さにします。
ちなみに、私が開業した2015年当時は、世の中に4ミリのスチレンボードというものは存在してませんでした。
4ミリって結構必要なんです。
階段もスチレンボードを貼り合わせて作るのですが、普通、階段1段の高さは20センチが多いのです。1/50でちょうど4ミリ。でも4ミリが無いので、1ミリと3ミリを貼り合わせて作っていました。
それが翌年、模型材料のメーカー光栄堂さんから4ミリのスチレンボードが発売になりました。いやあよかった、これで楽できる。
以来、ずっと光栄堂さんのお世話になっています。
じゃ、今日はここまで。
次回をお楽しみに。
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