建築模型 A社様 S邸住宅白模型の製作 1
- 渡辺太至
- 2017年4月3日
- 読了時間: 3分
兵庫県神戸市の工務店、A社様より住宅模型のご注文を頂きました。
実は1月にご注文を頂いた案件ですが、なかなかブログの更新が出来ず遅くなってしまいました。
それでは、完成までの製作の様子をご紹介いたします。

神戸は坂が多い街なので、今回のS邸も接道が坂道で駐車スペースにも勾配がついています。
敷地を作る前にどこがどれだけ高いか低いかを確認するため、スケッチを描いてみました。
平面図には設計GL+○○、-○○という数字が入ってますが、数字だけでは頭の中にイメージしにくいので、立体的な図を描いて頭の中を整理します。
今回は、駐車スペースが奥から手前にかけて低く、同時に左から右にかけて低くなっています。

図を基に3ミリのスチレンボードで敷地を作ります。
写真では勾配はほとんど判別できませんが、ちゃんと指示通りの数字で勾配がつけてあります。
正直、かなり面倒です。(笑)
薄いクリーム色の部分は、後で芝生のカラーパウダーを撒くために貼っておいた両面テープです。

さあて、外壁を作りましょう。
1/50サイズに印刷した立面図を、東西南北の壁面ごとにスプレーのり55で3ミリのスチレンボードに貼ります。スプレーのり55は貼ってからはがせますが、スチレンボードの表面にどうしてものりが少し残ってしまうので、貼る前にスチレンボードにベビーパウダーをはたいておくと、のりが残らずきれいにはがせます。
で、こいつを外壁のラインに沿って、出来るだけ正確に切り出します。

次に窓を作ります。
マスキングテープを貼った塩ビ板に窓を並べて作図して、窓枠をカッターで切り抜きます。
このとき、なるべくロスが出ないように同じ高さの窓は並べて作図します。
白のスプレーで塗装して、バラバラに切り出したら窓の完成です。

出来上がった窓を壁パーツに接着します。
窓は開口部より周りを1ミリずつ大きく作りノリシロとし、外側から接着するときれいに仕上がります。

と、ここでトラブル発生!
窓の位置変更があったのですが、いただいた図面にそれが反映されていなかったので、2カ所変更前の状態でパーツが出来てしまいました。
作業中、そのことに気がついたので、諦めてさっさと作り直しました。
上が変更前、下が変更後です。
こういうことって、たまにあります。

はい、外壁が出来ました。
今回は比較的シンプルな形状の建物ですが、1階2階を分割するので、結構なパーツ数になります。

1階の床を作ります。
今回はフローリング部分をバルサで表現してほしいというご依頼でしたので、和室の畳や水回り部分以外はバルサ材を貼り込みます。
また、木目の貼り方向も指示通りにします。

1階の床が出来ました。
では、今日はここまで。
続きは次回にて。