愛知県一宮市の設計事務所、K社様より1/100の白模型のご注文をいただきました。
K社様は新規のお客様で、ご要望としては、窓はくり抜きのみ、室内を作り、①屋根、②2階床、
③建物、④敷地及び外構の4つのパーツに分解できるようにしてほしいとのことでした。
こういう分解方法の模型は作ったことはありませんでしたが、大丈夫、やってみましょう。
今回は珍しいところから作り始めました。
玄関ポーチの階段は5段あり、2ミリのスチレンボードを貼り合わせて作りますが、そのまま貼ったのでは玄関土間より少し低くなってしまうので、それぞれの段の裏に画用紙を貼り、高さを稼いで調整しています。
これで玄関の土間とポーチの高さが同じになりました。
今回は床に関しては、図面を貼り付けたものをそのまま生かす作りです。
壁パーツを作ります。
壁同士の接合部分は一枚残しというテクニックを使いますが、今回腕がなまってしまったのか何度も失敗して4回ほど作り直しました。(笑)
テクニックを維持するには毎日の修練ですね。
いつも通り、階段周りは一つのユニットとしてあらかじめ組んでしまいます。
1/100ではパーツがグッと小さくなるので作りにくくなりますね。
垂直の基準となる大きな壁を最初に床に接着して、階段周りを取り付け、そこに付随する内壁を接着していきます。棚や袖壁は作業しやすいよう、あらかじめ壁に接着しておきます。
1階が完成しました。
普段は外壁ごと1階2階を分解するように作るのですが、今回はこの上から2階の床をスポッとはめ込んで取り外せるようにします。
2階を作ります。
床に内壁を立てるだけで、当然外壁はありません。
敷地は道路より一段高くなっています。
フェンスは、光栄堂のペット樹脂に印刷されたものを使用しました。
これで完成です。
敷地内のどこに建物を持ってくるかシミュレートするため、建物本体は敷地には接着しません。
組み合わせるとこうなります。
今回、初めての分解方法に挑戦させていただきました。
K社様、ありがとうございました。
今後とも、よろしくお願いいたします。