D社様 T邸の製作 2
- 渡辺太至
- 2015年11月17日
- 読了時間: 2分
白模型の内部工作

前回に引き続き、T邸の制作過程をご紹介します。

この建物は、壁に囲まれたアプローチの中に木が植えられています。
壁をすべて接着してしまうと後の作業がやりにくくなるので、先に木を植えてしまいます。
木は着色したドライフラワーを使用し、ベースに小さな穴をあけ、スチのりで接着します。

階段の踏み板は、片側はささら、片側は直接壁に固定される造りです。
踏み板を接着する時は、できるだけ等間隔になるよう気を付けなければなりません。
手すりは窓のサッシと同じように、塩ビ板にマスキングテープを貼り、スプレー塗装しています。

1階の壁をすべて接着しました。
建築模型をきれいに見せるための要件として、
パーツの接合部に隙間を作らないということがあります。
スチレンボードの切り口が直角に切れていないと、接合部に隙間ができたり、
全体の形状がゆがんだりしてしまいます。
自分ではカッターの刃を90度に入れているつもりでも、わずかに傾いていて、90度に切れていないことがよくあります。
そんな時はペーパーで削って修正したりします。
90度に切るには、ただただ練習しかありませんね。

スチレンボードに2階の床の図面をスプレーのり55で仮止めしてカッターで切り出し、
出来上がっている1階に合わせてみます。
材料の厚みや印刷のズレ、接着精度の誤差などから、ぴったり合うことはまずないので、
現物合わせで誤差を調整します。

1階と同じように最初に壁を2枚立てて、直角の基準にします。
今回は階段周りが作りにくそうだったので、画面奥の壁から手前に向かって作業しました。

1階の上に2階を載せて、屋根を作れば完成です。
白模型やカラー模型は、基本的に屋根が取り外せて、1階2階が分解できるように作ります。
建物の形は1軒1軒違うので、どう分割するか、どこに分割ラインを持ってくるかは、
それぞれ違います。
2Dの図面を頭の中で3Dの立体に置き換えて、最も合理的な分割方法を探し出すのが
模型製作の難しいところです。