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  • 渡辺太至

建築模型 M邸住宅カラー模型の製作 1


地元池田町の工務店、森住建様よりカラー模型のご注文を頂きました。

今回は同時に2棟のご注文です。

それでは、まずM邸からどのように作っていくかご紹介します。

建築模型のパーツは大きく分けると、屋根、壁、床の3つで構成されています。

パーツを作るときは、材料のスチレンボードに実物の設計図面を貼り付け、ラインに沿って切り出していくので、理論的には切り出したパーツ同士はピタリと組み合わさるはずです。

ところが、現実にはそううまくはいきません。

屋根は融通が利くのでいいとして、問題は床と壁の関係です。

ラインどうり切ったはずなのに、組み合わせるとなぜか隙間が出来たりします。

原因はいくつか考えられます。

まず、材料であるスチレンボードの厚みのバラツキ。

建築模型では基本的に3ミリのスチレンボードを多く使用しますが、これが3ミリきっかりとは限りません。

メーカーや生産ロットによって0.2ミリ程度の、厚い薄いがあります。

カラー模型の場合はその上から建材のテクスチュアを印刷した紙を貼りますので、さらに厚みが変わります。

次にパーツを切り出すときの誤差。

どんなに正確に切ったつもりでも、人間の手作業ですから、どうしても誤差が出てしまいます。

また、カッターの刃は材料に対して正確に垂直に入れなければなりませんが、これが難しいのです。

私もだいぶん経験を積んだつもりですが、今でも常に100パーセント垂直にカットできるわけではありません。

もう一つ、接着のときの誤差。

接着するとき水平垂直がでていなかったり、また、正確に接着したのにスチのりが乾く前に気がつかないうちにパーツがズレて、そのまま硬化してしまうこともあります。

さらに図面の誤差があります。

CADで描かれた立面図と平面図はピタリと合わさるはずですが、たまに2枚の図面を重ねると長さにズレが生じるときがあります。

また、打ち合わせで窓などの位置が変わり、平面図では変更されているのに、立面図では変更が忘れられているということもあります。

これら様々な要因が重なり合い、結果としてパーツの接合部に隙間が生じます。

この隙間をいかに無くしていくかが常に問われるわけです。

そのため、私は床パーツから作ることにしています。

まず基準となる床を作ってしまい、壁パーツは床の大きさに合わせて、現物合わせで切り出して誤差を最小限にするわけです。

今回は床パーツを3枚切り出し、貼り合わせて作ります。

一番上は基本の床面、2層目は1段下がったスキップフロアと玄関の床、3層目は玄関階段の踏面になります。

それぞれの面にフローリングや畳、タイルといったテクスチュアを印刷した紙を貼ります。

建材のテクスチュアはメーカーのホームページやデジタルカタログから画像を拾ってきて、画像加工ソフトで複製した物を使用しています。

3枚の床パーツを貼り合わせました。

同じ平面図から切り出しているので、本来ならピッタリ重なるはずですが、カッターの刃が垂直に入っていない部分があると貼り合わせた断面に凹凸が生じます。

凹凸はペーパーでならしておきます。

本日はここまで、次回は壁を作っていきます。


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