展示台の製作
神戸市の設計事務所J社様より、白模型の製作のご依頼をお受けしました。
白模型はカラー模型より工程が少ないので、簡単だと思いがちですが、今回はそうはいきません。
まず、敷地が斜面にあり地階部分がガレージになっています。
また、フローリング部分にはバルサ材を貼り、キッチンや棚といった備品も全て再現してほしいというご依頼でした。
それでは、いってみましょう。
白模型!
まずは敷地図をよく見て、どこまでが敷地の基準面かを把握してマーカーで囲います。
その周りが基準面よりどれだけ高いか、あるいはどれだけ低いか見極めて、展示台の大きさを決定します。
今回は45センチ×50センチとしました。
かなり大きいですね。
5ミリのスチレンボードで底板を切り出して、変形防止のために補強を入れておきます。
現在天板が貼ってある部分が、道路の一番低い部分とガレージの床面になります。
だいぶん立体的になってきました。
左側の空洞部分は道路の石段ですが、段を再現するのはとても大変なので、単なるスロープに簡略化します。
簡略化したとはいえ、限られた図面からスロープや壁面のパーツの形状を割り出すのはとても大変で、確実に間違いのない部分から組んでいき、あとは現物合わせで寸法をあたって一つ一つパーツを作っていきます。
ガレージから建物1階部分に上る階段です。
3ミリのスチレンボードを貼り合わせて作ります。
それをベースに組み込むと、こうなります。
展示台が完成しました。
まだ一部のパーツは接着しないで、仮どめの状態です。
かなり複雑の構造の立体で、ここまで作るのに3日かかってしまいました。
次は建物です。