渡辺太至

2017年10月25日2 分

建築模型 ドイツの駅の製作 7

ベンチの製作

ここでちょっと建物から離れ、ディオラマの小道具として駅舎の脇に置く予定のベンチを作ってみます。

材料は1ミリのプラバン。

同じ1/35スケールのフィギュアを脇に置いて、大きさを考えながらベンチの側面をフリーハンドで作図します。

これを切り出すのですが、こういう場合の鉄則。全体形を切り出す前に、穴の部分を先にあけること。先に全体形を切り出すと、パーツが小さくなり作業がしづらく、破損しやすくなるからです。
 

 
切り抜いたら、ヤスリで穴の形を整えておきます。
 

切り出したら、またもヤスリで全体形を整えます。
 

 
デザインナイフの刃で、切り口にめくれができるので、これもやすって面を出しておきます。
 

満足のいく形になったら、それをテンプレートにしてもうひとつ作図します。

同じ要領で、形を整え、同じ形のものが複製できました。
 

それぞれ4箇所ずつピンバイスで浅い穴を掘って、真鍮線を差し込み接着固定します。
 

 

 
ここに、細長く切ったバルサを貼るのですが、貼ってしまうと塗りわけが面倒なので、まずこの状態で塗装します。
 

ベンチと前回作った鉄格子と時計を、塗ります。
 

 
三つとも自分のイメージでは、濃いグリーンだったので、日本海軍の濃緑色で塗ります。
 

 
ただ、そのまま塗ると塗る対象が小さく、ほとんど黒に見えてしまうので、白を混ぜて明度を上げておきます。

ベンチの木部を、リキテックスの赤で塗ります。少々塗りむらがあっても、かえってそのほうが
 

 
変化があっていいので、気にせず進めます。
 

 
黄土色でドライブラシして、ペンキのハゲを表現しておきます。
 

で、これをフレームにゼリー状瞬間接着剤で接着して、ベンチの完成です。

いかがでしょう。

かわいいベンチになりました。

ついでに塗装した時計もご紹介します。

サビも塗装で表現し、リアルになったと思います。

ベンチも時計も、現在ではプラモデルのキットとして発売されていますが、これを作った10年前には自作するしか方法はありませんでした。今ならもっと楽できたのになあ。
 

 
でも、苦労した分、愛着がわきます。

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