渡辺太至

2016年5月12日2 分

S社様 弥生時代ディオラマ模型の製作 5

1/35の高床式倉庫の作り方

続きまして、高床式倉庫を作ります。

材料はホームセンターで買ってきたヒノキの工作材とバルサ材です。

図面などは特に無いので、登呂遺跡で撮ってきた写真を参考に構造を推測しながら現物合わせで作っていきます。

材料のヒノキ材は機械加工されていて、そのままでは表面がスベスベなので、リューターで表面を荒らして手で加工したような雰囲気を演出しておきます。

まず床の基本となる材を井桁に組んで、その上に床板を貼っていきます。

さらに、その上にヒノキ材で壁を立ち上げていきます。

壁材の両端は一部切欠いて、校倉造のように組んでいきます。

扉の開閉の構造は実物を見てもよくわからなかったので、閉じた状態で接着固定しました。

三角の小屋部分を立ち上げ、塗装に入ります。

風雨にさらされた木材は灰色っぽくなるので、アクリルガッシュのセピアとニュートラルグレーの混色で塗装します。

さらに汚れやシミを描き加え、塗装が終わりました。

塗装前の状態と比べると、一気にリアルになりましたね。

竪穴式住居と同じ材料で屋根を葺きます。

下から放射状に接着していき、けらばと軒のラインは後でカットして整えます。

この高床式倉庫は8本の柱で支えられていますが、柱の上部にはネズミ返しが付いています。

これによって穀物を狙ったネズミが侵入できないようになっているわけです。

高床式倉庫の完成です。

10センチ程度の模型ですが、写真で見るとまるで本物のように見えます。

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